銃歌―チャカ―
眠らない街 東京
ある男は不貞腐れた顔をして立っていた
その後ろに
ある女は詫びた顔をして立っていた
二人の間に愛はなく
それはもう砕け散った状態
「ごめんなさい修ちゃん・・ あたし・・」
女はまだ詫びた顔をして言った
「何やねん 」
男は女に背を向けたまま呟いた
「あたし 修ちゃんのこと忘れられんの」
俯いて女は言った
「急に何やねんって もう別れて半年も経つのに」
逆に男は訊いた
「あの時・・まだあたし 修ちゃんのこと好きやってん」
女の息が白くなる
「何で今更 そういう事言うねん」
男がやっと振り向いた
「別れてから気付いてん 修ちゃんのことまだ好きやって」
女の頬に液体が流れる
「逃がした魚はでっかいぞ」
男は思わず苦笑いを繰り返した
「修ちゃん お願い」
女は男の腕を掴んだ
「俺が叶えられるんやったら 叶えたろうやないか」
男は女の目を見つめた
「あたしのガラス 撃ち抜いて」
男は笑った
「簡単やないか なぁ 」
男は女の名を呼び 手をピストルの形にした
「修ちゃん」
女は思わず笑った
「俺について来れるんやったら 遠慮なくついて来い」
男は女にピストルを向け撃つ真似をした
「ありがとう 修ちゃん」
女は男に抱き付いた
「ただし 覚悟は必要やぞ」
男は女以上に女を抱き返した
「修ちゃん 大好き」
私の真ん中にある
愛という名の銃で
あなたの真ん中にある
ガラスを撃ち抜いてあげましょう
ポッカリ開いたあなたの心に
弾を埋め込めてあげましょう
2丁拳銃 銃歌―チャカ―
=END=
ちょっと今回はシリアスに。
2ちょけんのチャカ見てから修ちゃんが好きで好きで。
こんな恋愛ありそうですね。
夕焼けバス大好き。
オレンヂジュースも大好き。
また書きたいです。
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