「どないしてん」 「痛い」 「誰にやられた」 うでに大きなきずを持った彼女はなみだを流して泣いてたんだ。 みるからに痛そうだったんだ。 「どこでそんな傷」 何度きいても彼女は泣いていたんだ。 ずっとずっと痛そうだったんだ。 「見せてみ」 彼女がさっと、うでを差し出したんだ。 彼女のなみだは、うでのきずだけではなく、こころのきずのせいのようだった。 「修ちゃ・・ん」 おえつ交じりの声は聞きたくなかった。 どうしてこんなにも彼女のきずは痛そうなんだろう。 もしかして 何かはげましてあげればいいのだろうか? 「おれのキッスでなおるかも」 うでを引っ張って彼女をだきしめて。 背中をまるめて目を瞑って。 唇とがらせて、しんじて。 「修ちゃ・・ん」 おれのキッスで彼女のからだとこころが治るのであれば おれは何度でも・・ 何度でも・・ =END= 2ちょけんの「見せてごらん」を聞きながら。 この歌では心の傷を負っている主人公ですが、この小説では 心の傷だけは僕にしか治せないという意味で腕の傷も増やしました。
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